電子ブックハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)無料ダウンロード
ハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)
によって ハロルド・ピンター
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電子ブックハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)無料ダウンロード - 内容紹介 2005年ノーベル文学賞を受賞した英国演劇界が誇る鬼才、ハロルド・ピンター(1930-2008)。『ハロルド・ピンター全集』(新潮社刊)未収録の後期戯曲集、待望の初書籍化。病院とおぼしき国営収容施設。患者6457号が死亡、6459号が出産していたという報告に、怒れる最高責任者は職員らを質す。だが事態は奇妙な方向へ……全体主義の暴力を描く『温室』。陳腐きわまりない情事の顛末を、時間を逆行させて語り強烈なアイロニーを醸す代表作『背信』他一篇。日常に潜む不条理を独特のユーモアと恐怖のうちに斬新に抉り出し、現代演劇に革命をもたらしたノーベル賞劇作家による後期作品集(全三巻) 内容(「BOOK」データベースより) 病院とおぼしき国営収容施設。患者6457号が死に、6459号が出産していたという報告に、怒れる最高責任者は職員らを質す。だが事態は奇妙な方向へ…全体主義の暴力を描く『温室』。陳腐きわまりない情事の顛末を、時間を逆行させて語り強烈なアイロニーを醸す代表作『背信』他一篇。日常に潜む不条理を独特のユーモアと恐怖のうちに斬新に抉り出し、現代演劇に革命をもたらしたノーベル賞劇作家による後期作品集。 著者について 1930年、ロンドン生まれ。俳優としてキャリアをスタートし、57年、処女戯曲『部屋』で劇作家に転身。同年に『誕生日のパーティ』『料理昇降機』を発表後、『管理人』(59)で注目を集め、その後『帰郷』(64)などの作品で地位を確立。追いつめられた人間をめぐる不条理を、恐怖とユーモアのうちに描く独特の作風は、その名を冠して“ピンタレスク”と呼ばれる。初期の心理的リアリズムを指向する作風から、『風景』(67)などの詩的な作品を経て、とりわけ『景気づけに一杯』(84)以降は政治色の強い作品を次々と発表。ラジオ・テレビドラマ、映画の世界でも活躍し、《フランス軍中尉の女》(81)《スルース》(2007)などの映画脚本で知られる。人権活動家としても著名で、イラク戦争開戦時にも積極的な反戦活動を展開した。他の代表戯曲に『誰もいない国』(74)『灰から灰へ』(96)など。05年ノーベル文学賞受賞。08年12月24日、78歳で逝去。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ピンター,ハロルド 1930年、ロンドン生まれ。俳優としてキャリアをスタートし、57年、処女戯曲『部屋』で劇作家に転身。同年に『誕生日のパーティ』『料理昇降機』を発表後、『管理人』(59)で注目を集め、その後『帰郷』(64)などの作品で地位を確立。ラジオ・テレビドラマ、映画の世界でも活躍。05年ノーベル文学賞受賞。08年12月24日、78歳で逝去 喜志/哲雄 1935年生、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
ハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)の詳細
本のタイトル
ハロルド・ピンター (1) 温室/背信/家族の声(ハヤカワ演劇文庫 23)
作者
ハロルド・ピンター
ISBN-10
4151400230
発売日
2009/7/30
カテゴリ
本
ファイルサイズ
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ハロルド・ピンター(1930-2008)は、イギリス演劇界の大御所だった劇作家で、晩年にはノーベル文学賞も受賞していますが、日本では知名度のわりにたいして読まれていないのではないか。本書は、かつて新潮社から出ていた全3巻の『ハロルド・ピンター全集』に収録されていない、後期戯曲集の貴重な文庫化です。興味がおありのかたは、絶版になるまえにぜひお求めを。収録された3つの作品は、それぞれの主題ごとに最もふさわしい方法を模索したうえで、知的に構想されている。読者はきっと、ピンターの演劇の多面性と緻密さを膚で感じることができるのではないかしら。なかでも『背信』(1978)は、掛値なしの傑作と呼んでいいだろう。評価は満点(あくまでも私の基準ですが)。中年の知識人の男女のあいだの、永年にわたる秘められた不倫関係の終わりから始まりにむかって時間をさかのぼっていく、そんな奇抜な構成が、心憎いまでに功を奏している。なんともはや皮肉な伏線の妙に、くりかえし唸った。研ぎ澄まされたディテールに神が宿っているなあ。いつか、練達の名優たちの演じる舞台で観てみたいものです。しかしながら、全体主義を諷刺した政治劇『温室』と、モノローグによるラジオドラマの短篇『家族の声』からは、あまりに観念的すぎる印象をうけて退屈したことを、正直に記しておきます。
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