「仁義なき戦い」調査・取材録集成ダウンロード
「仁義なき戦い」調査・取材録集成
によって 笠原 和夫
3.6 5つ星のうち(3人の読者)
「仁義なき戦い」調査・取材録集成ダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) 「仁義なき戦い」終結宣言!戦後ヤクザ抗争事件史上最大の「広島抗争」はいかにしてダイナミズム溢れるドラマとなったのか?稀代の映画脚本家・笠原和夫の綿密かつ激烈な取材・調査録。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 笠原/和夫 昭和2年5月8日、東京生まれ。戦中に新潟県長岡中学を卒業。昭和29年、東映株式会社宣伝部に常勤嘱託として採用。昭和31年には東映社内のシナリオコンクールで一等に入選。その後、クレジットタイトルの出ない作品を何本か執筆し、昭和33年、「ひばりの花形探偵合戦」で脚本家として正式デビュー。昭和43年、日本やくざ映画のなかでも屈指の作と呼ばれる「博奕打ち 総長賭博」を発表。また翌年には、異色作「日本暗殺秘録」を執筆。この作品で京都市民映画祭脚本賞を受賞。昭和47年、「仁義なき戦い」を執筆。その後、「仁義なき戦い」四部作と呼ばれる続編を立て続けに発表。昭和55年に、「二百三高地」、昭和57年には「大日本帝国」を執筆。正面切って日本の戦争を描き、昭和59年には「昭和の天皇」(未映画化)、平成1年には二・二六事件を題材にした「226」を発表。平成14年12月12日、「真珠湾」(未映画化)を遺作として、この世を去った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
「仁義なき戦い」調査・取材録集成の詳細
本のタイトル
「仁義なき戦い」調査・取材録集成
作者
笠原 和夫
ISBN-10
4872339487
発売日
2005/7/9
カテゴリ
本
ファイル名
ファイルサイズ
18.29 (現在のサーバー速度は28.14 Mbpsです
以下は 「仁義なき戦い」調査・取材録集成 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
はっきり言って、飯干晃一のノンフィクション『仁義なき戦い』よりもずっと面白い。飯干作品は、美能幸三の手記というソースがあり、そこを基点にして「世評(美能組長は完全に悪玉とされた)をひっくり返す」という単一の目的で書かれている。構造がシンプルなぶん、わかりやすい。しかし笠原メモは、複雑な事実を複数人(美能はもちろん、対立側の服部武=小林旭が演じた武田、等)から取材し、誰もが呑まざるを得ないような結論を提示するためのもの。脚本家・笠原の武器のすべてであり、これで彼は本物の極道や海千山千の興行師たちと渡り合ったのである。そんな命を削って研いだ伝家の宝刀を、こうして数千円で覗き見できる私たちは幸せというか、申し訳ない気分です。この分厚い本には、大勢の人物たちの生が、映画に出てこなかった人も含めて、書き込まれています。全員、実在の人物。「百年の孤独」という小説がありましたが、これは広島版のそれというか、暴力クロニクル決定版です。私は広島県人なのですが、誰も頼んだわけじゃないのに、こうして郷土の裏社会の歴史が立派な本になって残ってゆき、読む人も絶えない、というのはなんなんでしょうね。うれしい反面、複雑な気持ちです。日本中どこの町にもやくざはいたのに、なぜ広島だけがこうして書かれて残っていくのかな。たしかにものすごく魅力的な男たちなんですけど。
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